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★関八州覚醒親善覚空手道選手権大会

 10月8日に水戸で第34回関八州覚醒親善空手道選手権大会が開催され、誠空会からは3名参加してきました。本大会は、生涯空手を実践する老練士が中心に活躍される親善大会で、70歳以上の先輩方も形や組手の選手として大勢出場されていました。最高齢選手は、今年、84歳だったようです!「夫婦形」や「5人以上の団体形」などユニークな種目も設けられ、都県間の親善のみならず、都県内、家庭内の親善(?)も深められる大会となっています。熟錬者全国空手道選手権大会も歴史が古く、勝負は真剣ではあるものの、ピリピリ感が少ないおおらかな雰囲気のなかで行われました。主催者・関係者の皆様に感謝いたします。

 選手としては、形の試合も、予選は平安四段または鉄騎初段の2つと決められているので通常よりちょっと安心。そして何よりも、組手の試合は決勝戦を除き、引き分けだった場合「じゃんけん」によって勝敗を決めるというから、いつもとは違う「一本」に磨きをかける必要がありました(じゃんけんで勝った選手の表情は、みな満面の笑みでした)。

 さて、我が誠空会からは、東京都の春季大会(関東・全国大会予選)を初め、都合が合えば必ず参加するほど組手が好きなOさん。今回、これまで高く立ちはだかってきた1回選の壁を越えたばかりか、見事、準優勝を獲得。重く、深い、カウンターの逆突きが良く取れていました。そして3回戦、引き分け後の「チョキ」が輝きました。そのお陰か、準決勝では動きも復活し、決勝ラウンドに進出。お見事でした。おめでとうございます。

 組手好きのOさん。実は意を決してもう1つやり遂げたことがあるのです。そうです、初めて形の試合にも参加したのです。6つの形の中から主審が1つ選ぶ方式でなく、まずは平安四段と鉄騎初段の2つに限定された試合から、ステップを踏んで、形の試合の経験も積んで行こうと決心したのでした(素晴らしい)。初戦は「鉄騎初段」。主審の「用意。始め。」で動いたのは「右足」でした。。。目をパチクリさせた主審と目が合ったそうです。それでも、すぐやり直して、最後まで形を打ったので「失格」にはなりませんでした。トラウマにならなければ良いのですが、苦い壮年男子のデビュー戦になりました。

 生涯空手を続けていこうと決心したときに自覚することが多いのだと思うのですが、協会の諸先生がおっしゃるように、基本、形、組手は三位一体で、どれ1つ欠くことができません。基本も形や組手を念頭に練習すればより楽しくなりますし、形も組手の強さや緩急を考えると挙動にメリハリが、そして組手も基本と形で意識しながら練習すれば自然と「極め」が身についていくのだと思います。強面のOさん(心はとても優しい)の経験が、道場に新たな息吹を持ち込んでくれることをワクワク期待しています。

 

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