その他

▲JKA空手道型DVD【字幕付き】
その他 · 2021/01/31
 2019年に写真付き改訂版が出版された『空手道型』のDVD版(日本語字幕付き)が発売されました。それぞれの型のはじめには、その型の習得の意義が示されており、普段行っている稽古―基本、型、組手―の練習は一体化していることを意識づけてくれます。  最大の特徴は、これまでの一般的な「模範演武」(正面・背面・俯瞰)に加えて、「用語解説」(立ち方、突き、払い、蹴りなど)、「ポイント解説」(ポイント、良い例、悪い例、注意点)のほか、さらに一歩踏み込んで「型の分解」(技の意味)も収録していることです。分解は、演技して見せるための、いわゆるスポーツ空手の競技にある団体形の分解ではなく、技の意味や応用を解説してくれています。それにより、我々が、協会の一員として型を理解し、鋳型の型に、血を入れて、自分の形を作っていくことを導いてくれます。  個人的に、嬉しいことは、解説の音声部分には、文字による表記もあることです。これにより、ろう・難聴のデフ空手家もこの教材をとおして学ぶことができると思います。

その他 · 2020/08/12
副題にある岡本秀樹氏は、1963年に創部された国士舘大学空手道部の初代主将を務められ、その後、1970年から日本空手協会の海外指導員として、中東・アフリカ地域における空手の普及に長年ご尽力され、2009年にご逝去された先生です。著者の関心は、おそらく岡本先生のユニークな人物像にあり、派遣元の外務省と対立する一方で、空手家としてのコネクションを使って、シリア、レバノン、エジプトなどの政権中枢とつながっていた波乱万丈な人生にあったのでしょう。しかし、協会の一会員としては、時々聞いていた「協会は海外に強い」という意味を少し知れた気がしたことが一番の収穫です。とくにスポーツ競技としての空手を目指す世界空手道連盟と武道空手を目指す日本空手協会の関係、中東地域で武道精神を伝えることの難しさなども、現地の様子を想像しながら、さもありなんと思いながら一気に読むことができました。中東地域では、地理的に近い欧州の影響が強いようですが、この地に空手の種を蒔いた岡本先生の功績も決して小さくないと確信できる一冊です。

その他 · 2020/06/16
普段から練習を続けてきた会員がいる一方、Yさんのように新たに自主練習をスタートさせ、成果を上げているメンバーもいるようです。そして、何より良いのが、自分だけの自主練習にとどめず、家族や空手仲間を巻き込んで、みんなのモチベーションも一緒に引き上げているところです。親子で合流したKさんもインタビューに登場します。

その他 · 2020/06/09
新型コロナの影響で、残念ながら、3月からずっと稽古が休みとなってしまっています。緊急事態宣言はようやく解除されましたが、通常の稽古が再開されるまでにはまだ時間がかかりそうです。この間、“当然”みなさん一日たりともトレーニングを欠かさずに頑張ってきたかと思いますが(笑)、その経験をシェアすることでさらに工夫したり、自分を奮い立たせることができると思い、メンバーにちょっと聞いてみました。

その他 · 2019/11/30
本書は日本空手協会の会長をなされている草原克豪先生による最新著書です。唐手から空手道への発展の系譜、柔道、剣道、合気道なども含めた‟武道”と‟スポーツ”との関係、スポーツが武道の発展を促してきた側面などが先生の考えとともに綴られ、全体を俯瞰することができる本となっています。もう少し、武道空手を標榜する日本空手協会について、我々一般会員や保護者にもわかるよう触れていただければなおありがたかったというのが感想です。

その他 · 2019/09/05
 協会の師範会から新しい型の教本が発行されました。平成6年に全5巻で発行された『空手道型』のうち、第2巻がリニューアルされたものです。この巻には、「選定型」として、試合や昇段審査で馴染の深い、抜塞大、観空大、慈恩、燕飛の4つの型が収録されています。版はA5からB5に若干大きくなり、これまで“文字”だけで説明されていた挙動に“写真”が加えられ、よりイメージしやすくなりました。

その他 · 2019/07/06
 “義珍”とは、松濤館流の事実上の開祖であり、日本空手協会の初代最高師範の船越(富名腰)義珍先生のことです。この文庫本は、唐手から空手に、沖縄から本土へと発展していく、空手に対する先生の思いを“小説”風にまとめています。  複雑な空手道界の源流を理解するうえでの格好の入門書となっており、日本空手協会として結集、発展していった背景を垣間見ることができます。この本が面白いと感じたら、立派な「空手バカ」です。